我が名はアンパンマン

村橋ゴロー

子どもができて、初めて知ることってたくさんあります。「赤ちゃんのうんちって最初は緑色なのか」とか、「ベビーカーってA型とB型の2種類あるのか」とか、もちろん、子育ては〝はじめて〟の連続です。

それにくわえて、子どもができて「自分の親ってこんな人だったんだ」と、初めて知ることもあります。例えば「あんなに厳格だった父親も、孫ができたら目尻を思いっきり下げ、赤ちゃん言葉を使うのか!」とか。

そんななかのひとつが、「親の画力」です。ジジババが家にやって来ると、「おばあちゃん、おえかきしてー」と子どもがせがむことがあるでしょう。そんなときに知る、親の画力。自分が親になってなかったら、知り得なかった分野です。そこで、この1枚……。

トシコ(79)が描いた、アンパンマンです。何と凛々しいのでしょう。高潔な僧にも見えます。怪しく微笑んだ口元も気になりますし、アルファベットの「d」と「b」で描かれたような目元も、じーーっと見ていると吸い込まれそうになります。

左が「ぱぱ」で、右が「まま」だそうです。いやぁ、怖い! 怖いわ! 特に右の「まま」、良からぬお薬を摂取してるとしか思えねえわ! ちなみに「ぱぱ」も「まま」も、おでこの辺りに描かれた「黒い丸」が気になりません? 本人に「これ、なあに?」と聞いたところ、衝撃の答えが返ってきました。

「おでこ」

だそうです(笑)。おでこにおでこを描くという斬新すぎるドローイング。まだ彼が何者の常識にも染まっていない証拠でもあります。

あーー、子育てってオモロッ!!

この記事を書いた人

村橋ゴロー

ライター・コラムニスト

72年生まれ・東京都出身。ややあって今に至る。自身の3年に及ぶ妊活奮闘記を綴った『俺たち妊活部』が、絶賛発売中!
その他、『日刊SPA!』や『itmama』、『ハフィントンポスト』では、子育てコラムやあれやこれやを連載中。また千原ジュニアさんやロンブー・田村淳さんら多くの芸人さんの著作の構成を手掛けてます。

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