『やってみて』だけじゃ動かない――中小企業の業務計画に潜むリーダーと経営層のズレ

こんにちは、企業研修講師・人材育成コンサルタントの村橋りえです。
中小企業の総務の皆さんは、現場の「忙しい」という声に押されながらも、新しい取り組みを力業で進めることも多いのではないでしょうか。

でも、運用するのは現場の方々。最初は大変でも、初めから現場の人に計画づくりに参加してもらうことが、最終的には総務の負担軽減にもつながります

前回のブログでは、業務計画が動かない理由と、動く計画にするための仕組みづくりについてお伝えしました。
 ▶️【前回ブログはこちら】

今回は、私が支援する企業で初めて実施した「業務計画相談会」から見えた、リーダーと経営層の認識のズレや現場のリアルな声をお伝えします。

もしあなたの会社でも似たような状況があれば、ぜひ一緒に考えてみましょう。

目次

相談会の結果から見えた、リーダーと経営層のギャップ

相談会で集めたリーダーの声の一部をご紹介します。

「突然リーダーを任され、何を期待されているのか分からず、ひとりで計画を考えるには情報が不足していました。

経営層がやりたいと言い出したことだから、もう少し任せたい内容を明確にしてほしい。」

一方、経営層からはこうした声が聞かれました。

「自分たちがリーダーとして経験してきた業務に参加してもらっているだけで、

『やり方は見て覚えているだろう』と考えていましたが、実際は違いました。

特にスケジュールの立て方が分からず、締め切り間際に一人で頑張ってしまうことがあり、

メンバーを巻き込む余裕がないことが心配です。」

このように、双方の認識に大きなギャップがあることが浮き彫りになりました。

経営層とリーダーの認識のズレがなぜ起きるのか?

このズレの背景には、リーダー自身の「責任を取ることへの怖さ・不安」が根深くあると感じています。

「間違えたらどうしよう」
「失敗したら評価が下がるかも」
「自分の判断で進めていいのか分からない」

そんな心情が、指示待ちの姿勢や孤立を生み出しています。

また経営層も、リーダーに任せているつもりが、
その不安や戸惑いに気づけず、十分なフォローや対話ができていないことが少なくありません。

本音を聴く難しさと今後の課題

正直に言うと、私もまだまだリーダーの本音に届き切れていません。
リーダーが何に困り、どう感じているのか――
表面的な答え以上に、じっくり時間をかけて向き合い続ける必要があると痛感しています。

そこで、私が支援している会社では、
アンケートや相談会で見えたギャップを資料にまとめ、全社員参加の会議で共有しました。

「ギャップがあったことをきちんと伝え、
これからはそのギャップを埋めていく決意をみんなで共有しましょう」

という場を設けたのです。

このように、リーダーの心理的安全性を守りながら、経営層の理解とサポート体制を強化し、
心から動ける組織づくりに向けて取り組みを続けています。

まとめと📢 次回予告

現場の温度差と向き合い、対話を重ねることが、動く業務計画への第一歩です。

総務の皆さんは、時に現場と経営層の間に立ち苦労も多いでしょう。
でも最初から全て完璧を求める必要はありません。

まずは「動きにくい理由」を知り、現場の声を拾いながら、少しずつ変化の種をまくことが、
あなた自身の負担を減らし、組織全体の前進につながります。

📢 次回予告 次回は、こうしたリアルな現場の声を踏まえた「やりきるための具体的な工夫」や
「育成の方向性」についてお伝えします。

具体的には、月次の業務計画進捗シートの活用や、
研修でのキャリアデザインと業務計画を結び付ける取り組みがテーマです。


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この記事を書いた人

企業研修講師|GLAN代表
人と組織の“動き出す力”を支える仕事をしています。
うまくいかなくても、あきらめずにアプローチを変えるのが好きです。
「つい話しちゃいました」と言われると、かなり嬉しい。
実はすきだらけ。息子の友達からの扱いが、だんだん空気化してきました。

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