「うちは小さい会社だから研修なんて無理」——それでも社員を育てたい企業の方へ

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「うちの会社は小さいから、研修とか受けさせられないんだよね」

2年ほど前、たまたま飲み屋で隣に座った経営者さんに、
「企業研修講師をしています」と自己紹介したときの返事です。
やんわりと「営業しないでね」って意味もあったのかもしれません(笑)。

でもその一言には、地方や中小企業でよく聞く“本音”が詰まっていました。

  • 人がいない(教える人が足りない)
  • 時間がない(育成に割ける余裕がない)
  • お金がない(外部に依頼する予算がない)

つまり、リソースがない。
でも本当は——「育てたい気持ち」はある。

それがひしひしと伝わってきたんです。

私自身、今「社員が日々の中で、自分で考えて動けるようになる仕組み」を試作中です。
まだ本格的には始まっていませんが、忙しい現場でも、
少しずつ“育つ習慣”をつくるサポートをしています。

だからこそ今は、「育てたいけど、育てられない」と感じている方に、
日々の関わりの中でできる、小さなヒントをお届けできたらと思っています。

ある企業で、業務計画を任された若手リーダーたちが、
「誰が、いつ、どうやって進めていくのか?」を発表・共有する場がありました。
私はその場に立ち会い、こんな問いかけをしました。

「“どうしたらいいですか?”ではなく、あなた自身はどう考えますか?」

その場にいた数名の若手リーダーたちは、一瞬言葉に詰まりました。
「えーっと……」と視線を落とし、なかなか言葉が出てこない。
問いを返しただけなのに、場の空気がピリッと引き締まるのを感じました。

あとから回収したアンケートに、ある参加者がこんなふうに書いてくれていました。

「上司への依存度の高さを感じました。
自分の意見・考えを伝えてから質問するのではなく、
常に“どうすれば良いか”を聞いて、上司の回答で行動するという流れが
染みつきすぎているように思います。

この状態を続けていても成長はしないと思うので、
この意識をどう変えていけば良いか考えてみます。」

それはまさに、**“自分で気づいた瞬間”**でした。
指摘されたわけではなく、自分で考えた。
その芽こそが、育ちのはじまりだと私は思います。


「研修をやる余裕なんて、うちにはない」
「時間も人も足りない、でも今のままじゃ何も変わらない」

そんなふうに感じている企業こそ、
特別なプログラムや講師ではなく、
“日々の問いかけ”や“振り返る習慣”が力になると私は信じています。

「育てる」って、特別な時間じゃなくて、
ふだんの関わりの中に、ヒントがある。

そう感じてもらえたら、うれしいです。

「社員を育てたいけど、育てきれない」
そんな葛藤を抱える現場に、私は何度も立ち会ってきました。

今は、日々の関わりの中で“自分で考えて動けるようになる”サポートを、少しずつ試作・準備しています。
難しい仕組みではなく、ふだんの仕事にすっとなじむような関わり方を届けたいと思っています。

メルマガでは、そうした試験的な提供やサポートの進捗もお届けしています。
関心をお持ちの方は、こちらからご登録いただけます。
少し先の未来を、一緒に考えていけたらうれしいです。

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この記事を書いた人

450回以上の登壇実績をもつ企業研修講師です。
「考えて動ける人を育てたい」と願う現場に、ぴったりの支援を考えています。

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